SNSやe-mailで気軽にメッセージのやり取りが出来る現代、だからこそあえて手紙を送る事の価値が高まっているように感じます。
誕生日やクリスマスにカードを送るのは良くある事ですよね。
それだけでなく、
進学や就職、結婚等の人生の節目に、嬉しい出来事、悲しい出来事があった時に、手書きのメッセージは相手との心の距離をぐっと縮めてくれます。
あなたが手紙を送る側でも、受け取る側でも、そこにはいつも温かさがあり、心が優しさで満たされます。
今日はそんな私の大好きな手紙の魅力を語ってみたいと思います。
Story of my first letter…
わたしが人生で初めて誰かに手紙を書いたのは記憶に残っている限り、、、
小学1年生の時のこと。
6年生のジュンちゃんというお姉さんに。
かわいい便箋とかカードとかそんなものは持っていなくて、ただのノートの切れ端に「じゅんちゃんへ」とだけ書いた小さな小さな手紙を渡しました。
遊んでくれてありがとうとか、優しくしてくれてありがとう、とかそんな気持ちで書いたように思います。
本文の無い、宛名だけの、手紙とも言えないような短い短い手紙。
ジュンちゃんはにっこり微笑んで、
次の日、きれいな水色の便箋ときちんと封筒に入った本物の「お手紙」を書いてきてくれました。
わたしはそれがとても嬉しくて・・・。今でもその時の気持ちをよく覚えています。
だけど、私はそんなジュンちゃんに返事を書くことが出来ませんでした・・・
何て書いたらいいか分からなかったからかな・・・
ありがとうとか大好きとか伝えることが恥ずかしかったからのような気もします。
結局、返事を書くことが出来ないままジュンちゃんは卒業してしまいました。
わたしは1度も返事を書かなかったけれど、ジュンちゃんはたくさんの手紙を書いてくれました。
小学2年生になる頃、わたしの手元にはお菓子の箱いっぱいに綺麗な封筒に入った手紙が貯まりました。
これがわたしの初めての『宝箱』です。
思えば、この頃からわたしは手紙が好きなのだと思います。
そしてそれを教えてくれたのはジュンちゃん。
今でも返事を書かなかったことをとても残念に思います。
初めてのペンフレンドは6歳の女の子
子供の頃から手紙が好きだった私は学生時代もよく友達と手紙のやりとりをしました。
思春期にありがちな悩みも友人達には手紙で相談する事が多かったように思います。
そんな私ですので、もちろん海外文通にも興味がありました。
ただ、どうやって文通相手を見つけたらいいかが分からなかったのです。
海外にペンフレンドを持つことがずっと夢でした。
ワーキングホリデーがきっかけで、その夢がついに叶いました。
私の初めてのペンフレンドは6歳の女の子です。
彼女はワーホリ中に滞在したホストファミリーの女の子。
ホームステイで一緒に暮らしてた間は、ほぼ毎日一緒に遊んでいました。
夏には一緒にビーチへ行ったり、ベリー摘みに出かけたり、毛虫を持って追いかけられたり、サッカーの応援に行ったり、ハロウィンにはパンプキンでランプを作って、クリスマスにはイルミネーションを見に行って、サンタクロースと一緒に写真を撮って。
たくさんの思い出があります。
私が日本に帰国してからは彼女との手紙のやり取りが続きました。
手紙の中にはいつも彼女の書いたイラストや手作りの栞、枕カバーなんかも入っていました。
彼女が成長するにつれ、手紙のやり取りは減ってしまいましたが、可愛らしい手紙の数々を時々見返すととても幸せな気持ちになります。
そんな小さなペンフレンドのお陰で私は海外の人と手紙のやり取りをすることにはまってしまいました。
一通の手紙が人生を変えることもある。
仕事が忙しくなり、目の前の事でいっぱいいっぱいになっていた時、ポストに届いた1通のポストカードに救われた経験があります。
私のプロフィールで詳しく書いています。
日々の生活の中、時には悩みを抱える事もありますよね。
仕事で失敗したり、苦手な人がいたり、心配な事があったり。
半径5メートル以内の事で頭の中は一杯で、余裕がなくなってしまう事も。
そんな時、海外から手書きのメッセージを受け取る度にはっと気づかされます。
ああ、世界はこんなにも広いのに、こんなにも美しいのに、私はいったい何に悩んでいたんだ、と。
たった1通の手紙のお陰で視点をぐっと引き上げることが出来るのです。
たった1通の手紙が世界の大きさに思いを馳せるきっかけになるのです。
私は自分の悩みを家族や友人に相談するのが、結構苦手です。
それなのに、もう10年も文通を続けているペンパルには素直に自分の気持ちを打ち明ける事が出来てしまいます。これも手紙の持つ不思議な魅力の1つかもしれません。
もしも、今、何か悩んでいる人がいたら、私はこの世界の大きさに、美しさに目を向けみてと伝えたいです。
海外文通を通じて英語を学ぶというのは1つの目的かもしれませんが、それだけではありません。
文通を通じて得られる世界と繋がっているという感覚は、『さあ顔を上げて、一歩前に踏み出そう!』と勇気をもらえます。
あなたも海外文通始めてみませんか?きっとそこにはまだ見ぬ世界が広がっています。