この記事ではオーストラリアで2カ月間ファームステイをした私の体験談を紹介します。
オーストラリアのワーキングホリデーでは2年目も滞在することが出来る、「セカンド・ワーキングホリデー」というビザを申請する事が出来ました。
(私が滞在していた当時のことです。最新のビザ情報についてはご確認ください)
いくつか条件があったのですが、政府の指定した地域で一定期間以上の季節労働に従事する必要がありました。
季節労働には野菜やフルーツの収穫などの農業が含まれます。
その為、オーストラリアでワーホリをする人の多くがファームでの仕事に興味を持つようになったのですね。
オーストラリアのファームってどんな感じなのかなと思っている方に参考にして頂ければと思います。
ファームステイをするきっかけ
私の場合、ワーホリはオーストラリアのメルボルンからスタートしました。
出発前からメルボルンにずっと滞在するつもりだったのですが、いざメルボルンに到着すると、「なんとなく、私にはこの場所が合わないな・・・」と感じたのです。
何が合わないのか?と聞かれるとうまく説明出来ませんが、本当に何となくそう感じました。
そこで、早々にメルボルンから他の場所に移る事を決め、現地の日系の旅行会社でたまたま、ファームステイ募集の広告を見つけたので、行ってみる事にしたのです。
ファームステイ先の生活環境
私がファームステイしたのはオーストラリアの首都キャンベラ近くでオーガニック野菜を育てるファームでした。
オーストラリア人と日本人のご夫婦とその息子さんが経営していて、日本人女性のファームステイが5人程一緒に生活していました。
オーナー家族の住む母屋とは別にファームステイの女の子専用の家がありました。
ファーム未経験の人にはイメージしづらいかもしれませんが、農作業でドロドロになった作業服を着替えたり、砂ぼこりが入ったりするので部屋の中は常に砂だらけです。
潔癖な人にはちょっと辛いかもしれませんね。
ファームの仕事ってきついの?
ファームの仕事は体力的に辛いという声をよく耳にします。
私も体力がない方なので、そこが心配でした。
幸いにも私のファームステイ先はレタスなどの葉物野菜が中心だったのでそんなに重労働ではなかったですね。1日のスケジュールはこんな感じ。
7時:起床、朝食
8時:農作業開始
10時:休憩(30分程)
12時:ランチ(2時間)
14時:農作業開始
17時:作業終了
18時:夕食
私が滞在していたのは冬だったので朝は少し寒かったですが、ほとんどビニールハウスの中での作業でしたのでそんなに辛くはなかったです。
逆に夏だったら、暑さが結構大変だと思います。
体力に自信がない人はどんな野菜を育てているか、どの季節に行くかをファーム選びのポイントにすると良いと思います。
虫が苦手なんだけど、、、大丈夫かな?
これも私自身の事なのですが、虫が大の苦手です。
なので、農作業をする上で虫がいっぱいいたら嫌だな・・・というありがちな心配をしていました。
実際、虫はたくさんいます。
無農薬野菜を育てるファームならなおさらです。
最初こそ虫を見つける度に悲鳴をあげていましたが、大丈夫です。慣れます。
ファームステイのメリット
ファームステイをして良かったと思う事は、
毎日新鮮な野菜を食べられる事。
畑の野菜は食べ放題でしたので体調がかなり良くなりました。
朝日、夕焼け、夜空、見える景色が最高。
畑仕事の後、ぼーっと夕焼けを眺める時間が最高に幸せでした。
土や植物に触れているお陰か気持ちが穏やかになったこと。
園芸セラピーという言葉があるように植物に触れる事で心が穏やかになったように思います。
心地よい疲労感
適度な肉体労働で毎日心地よい疲労感を感じられました。ぐっすり眠れて心身共に健康的な生活を送る事が出来ました。
ファームステイを辞めた理由
当初は3か月を予定していたファームステイでしたが、2カ月に短縮して辞めました。
セカンド・ワーキングホリデービザを申請する気はなかったので、どうしても3か月続けたいという気持ちがなかったのですね。
1か月短縮した事によってオーナーさんにはご迷惑をお掛けしてしまったのですが、ファームステイを辞めた理由は人間関係です。
これはファームステイに限ったことではなくて、どんな環境でも起こり得ることですよね。
ファームステイの場合、生活も仕事も一緒ですから、人間関係がうまくいっていないと結構辛くなってしまいます。
私の場合、最初は皆でワイワイ仲良く農作業しつつ、夕食後は皆とのおしゃべりが楽しくて仕方がない状況でした。
それが、メンバーが入れ替わり、セカンドワーホリビザの為に嫌々ファームに来たという感じの人達が入ってきた事により、雰囲気が一変。
辞める事にしました。
結論
いろいろあったけど今となってはファームステイに行って良かったと思っています。
農作業を経験する事なんてそんなにない事なので、貴重な経験が出来ました。
最後にはちょっと嫌な事もあったけれど、思い出すのは綺麗な景色と楽しかったおしゃべり、心の底から笑い合った日々です。