私が初めて日本語ボランティアに参加したのは、カナダのバンクーバーでのことです。
1冊の本だけを日本から持って行ったのですが、実際に教え始めると、あれもこれも持って来れば良かったと思うものが増えていきました。
日本語教育に興味のある方にも参考になると思いますので是非お付き合いください。
日本語ボランティアするなら、まずはこの一冊
カナダに行く前は、ぼんやりとこんな風に考えていました。
なので、日本語ボランティアの本を1冊だけ持っていきました。
私がカナダに持っていって大活躍した本がこちら。
この本には日本語学習者向けの簡単なアクティビティが50個紹介されています。
例えば、
- わたしの家族をしょうかいします!
- 最近、どんなことがあった?
- 今まででいちばん・・・
これらのテーマはフリートークのネタとしてよく使っていました。
最初の頃は何をどう教えたらよいかさっぱり分からなかったのでこの本にすごく助けられました。
日本語ボランティアをするならまずはこの本。
自信を持っておすすめできる1冊です。
日本語学習者が使っているテキスト
日本語学習者がよく使っているテキストがあると、何をどんな風に教えればよいか参考になります。
外国人が日本語を勉強する際によく手に取るテキストを2種類紹介します。
これまでにカナダ、オーストラリア、東京で日本語教師として活動しましたが、
ほとんどの人が下記2冊のどちらかのテキストを使っていました。
- みんなの日本語
- Japanese for Busy People
それぞれのテキストの特徴を簡単に説明していきます。
みんなの日本語
日本語教科書の定番としてとても有名な本です。
教え方の手引きも出版されているのでテキストとあわせて活用していました。
この本は、日本語を日本語で学ぶためのテキストです。
つまり全て日本語で書かれている教科書ということになります。
そもそも日本語が読めなければこのテキストも読めませんからね。
日本語の文字を読める事が前提になっているテキストです。
Japanese for Busy People
一方でJapanese for Busy Peopleはそのタイトル通り忙しい人の為の日本語教材として世界中の日本語学習者に利用されています。
『みんなの日本語』との大きな違いは、英語の解説がついていることです。
日本語学習者の中には話せるけど、書けない、読めないという人が多いです。
日本のアニメやドラマをたくさん見て、ある程度聞き取れるし、話せるという人にはこちらのテキストを使って、英語での解説を読みながら学習を進めていく方が効率的に日本語を身に付けられるのかもしれません。
海外でも特に英語圏の国に行くならJapanese for Busy Peopleを持って行くと役に立ちます。あなた自身の英語の勉強にもなりますよ。
日本語を日本語で教える事を直接法と言います。
→『みんなの日本語』は直接法のテキスト
日本語を英語で教える事を間接法と言います。
→『Japanese for busy people』は間接法のテキスト
子供向けの絵本
初級学習者向けに短くて、簡単で、ひらがなや易しい漢字で書かれた絵本があると教材として使う事が出来ます。
海外で日本語の絵本は手に入りずらいですし、あったとしてもとても高価です。
特に日本ならではの昔ばなしの絵本は外国人にとっても興味深いようでした。
1つの絵本を読んでそれについて感想を言い合うなんて授業もできますね。
下記の絵本はコンパクトサイズなので持ち運び便利な点と
漢字・カタカナにふりがなが付いているので日本語学習に最適です。
その他のおすすめアイテム
最後にその他の役立つアイテムを紹介します。
フリーペーパー
あなたの住んでいる町のフリーペーパーがあれば教材として役立ちます。
例えば、
- わたしの住んでいる町を紹介します。
- わたしのおすすめの店
こんなテーマで授業が出来そうです。
併せて観光地のパンフレットやおすすめのお店のパンフレットなどもあると便利です。
スーパーの広告
スーパーの広告もかなり優秀な教材になります。
- 名詞の練習
- 高い・安いの例文
- 買います・欲しいの授業
こんな授業に使っていました。
写真
家族写真や子供の頃の写真も授業のネタとしてよく使われます。
地図
東京の地図を用意して有名な観光地の場所や、おすすめの街を紹介する授業をしました。
まとめ
以上、海外で日本語ボランティアした際に役に立ったアイテムを紹介しました。
海外では日本語学習の為の教材やアイテムは一般的ではないので、これらの教材をもっているととても喜ばれます。
全部持って行くのは大変かと思いますので、可能な範囲でちょっとずつ色々なモノを持って行くと結構、役に立つものですよ!