そんな人におすすめの1冊を紹介します。
過去の私は仕事で英語を使うには「ビジネス英語」という特別な「英語」を習得する必要があると思っていました。
派遣社員として外資系企業で働いた経験を下記の記事で紹介しています。

記事の中でも書いていますが、私はTOEIC800点を取得しても英語に自信がありませんでした。
それはなぜか?
次のように考えていたからです。
・「ビジネス英語」は日常会話とは全く異なり、丁寧な表現はもちろん、複雑で難しい表現が出来なければならない。
・相手の言っている事を100%正確に聞き取り、ネイティブのような発音で会話しなければならない。
だからものすごくハードルが高かった。
ところが、何か国語も話せるマルチリンガルだらけの外資系企業で派遣社員として働き、
「本当に英語が話せる人ほど、シンプルで簡単な表現をしている。」
という事に気が付き、ビジネス英語に対する考え方が180度変わりました。
Contents
本物のビジネス英語が身につく本
私が紹介する本は下記です。
ビジネス・コミュニケーションを成功させる、知的な大人の会話術
英会話ペラペラビジネス100
著者:スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ
派遣社員として英語を使う仕事をするにあたって、たくさんの「ビジネス英語」本を手に取りました。
その中でもこの本は他とは違うアプローチをしています。
著者は前書きでこのように述べています。
日本の「ビジネス英語」の本には、つい苦笑いしてしまうことがあります。
中には良い本もありますが、古い英米文学の中でしか見ない言葉や、複雑に入り組んだ表現がずらりと並んでいる本も、いまだにあるのです。
(中略)
本当のビジネス・コミュニケーションでは、小難しい言葉や、複雑な長い文章は不要です。
(中略)
日本でいう「ビジネス英語」はビジネス・コミュニケーションを成立させることにはほとんど貢献していません。
私が「ビジネス英語」に対して大きな壁を感じていたのは、このような難解な表現が載っている「日本式のビジネス英語本」を手に取っていたからに他なりません。
そんな過去の私と同じように難解な日本の「ビジネス英語本」を手に取り、
と挫折してしまう人は多いと思います。
そんな人達に是非知ってほしい。
本物のビジネス英語はもっとシンプルでもっとやさしくて、あなたでもペラペラに話せるようになるのだと。
本当のコミュニケーション能力とは
ビジネス英語で本当に大切な事は何だと思いますか?
世界の人々とのコミュニケーションでは、ごく基本的な表現を使いこなして流暢に話すことが最も重要です。
(中略)
実際に世界の人々はビジネスシーンにおいてシンプルな定番フレーズで意思疎通を図っています。
(中略)
世界で”Your English is good.”と言われるには、小難しい長文をやっというより、ペラペラと定番なフレーズを連続して、言いたい事を表現する力が大切です。
今やビジネスにおいて英語を使ってコミュニケーションを図る相手は必ずしもネイティブとは限りません。
アジアやヨーロッパの非英語圏の人達、つまり、英語を母国語としない人達と英語で会話をする機会も増えました。
だからこそ、基本的な英語表現を使って、丁寧に確実に伝えたい事を表現する事が重要だと感じています。
次からはこの本「英会話ペラペラビジネス100」で取り上げられているフレーズの中から、
「この表現がとても役に立った」と思うものをいくつか紹介します。
相手の言っている事が聞き取れない不安を解消する

初めて外資系企業で働く事になった時、一番の不安は
という事でした。
電話が鳴る度にびくびくしていました。
多くの人が同じような不安を感じているのではないでしょうか。
その不安解消しましょう。
相手の言っていることが聞き取れないのはよくある事なので大丈夫です。
きちんと、丁寧に聞き返す事が出来れば何も問題ありません。
とっても便利な一言があります。
謝っているのではなくて、
相手の言った事がわからない時に「何ておっしゃいました?」と聞き返す表現です。
学校で習う英語では、もう一度言って欲しい時は”Pardon?”と習いますよね。(私はそう記憶しているのですが)
実際に海外で生活してみると、聞き返される時はこの”Sorry?” と言われる事が圧倒的に多かったです。
この一言を是非使ってみてください。
それでも聞き取れなかったら・・・
“Sorry?” と聞き返して、もう一度言われても分からなかったら・・・
もちろん、そういう事もありますよね。
例えば、相手に早口でわーっと言われたりしたら、
Would you say that again, please?.
このように言ってみるのもいいですね。
このフレーズをスラスラ言えるようになるまで何度も何度も練習してみましょう。
これらの表現はP16~17、P24~25で紹介されています。
「・・・ですよね」と確認する時に役立つ表現
実際に海外で生活していて、もう一つとても役立つと思った表現がありますので紹介します。
相手の言った事に対して「・・・ということですよね?」と確認したいときは
という表現をよく使います。
例えば、相手の言った事がわからなくて、”Sorry?” と聞き直した後、
相手が言い直してくれたことを再度確認したい時に、”・・・, right?“ を使うとより確実です。
この“・・・, right?” という表現、本当に便利です。
海外でもよく耳にしました。
相手の言った事をきちんと理解できていかな、私の理解であっているかな、
そう思ったときは、文末に”right?” と加えるだけで確認が出来ます。
是非覚えておいてくださいね。
この表現はP.192~193で紹介されています。
まとめ
この本はビジネス英語を必要とする全ての人におすすめします。
多くの人が、「ビジネス英語」とは複雑で難しい「特別」な英語とイメージしているのではないでしょうか。
だから、ビジネスで英語に接する事に臆病になり、ますます英語が話せなくなる。
日本語なまりの英語で中学生にもわかるような簡単な表現で話す事をカッコ悪いと感じてしまう。
この本では実際に役立つフレーズや表現を学べるだけでなく、
そもそも「ビジネス英語」で大切な心構えを学ぶ事が出来ます。
2002年に発行された本でありながら、今なお多くの人がこの本を手に取る理由は、
世界に通用する本物の「ビジネス・コミュニケーション」スキルを身に付けられるからではないでしょうか。
あなたもやさしい英語でペラペラ話せるようになりましょう。